平成29年度 福岡国道管内橋梁補修設計業務

この業務は、福岡国道事務所管内の道路橋25橋と立体横断施設(横断歩道橋)3橋の補修設計、落橋防止システムとして設置されている鋼製ブラケットに対する超音波探傷試験、唐原川橋の耐震補強設計(落橋防止システム設計)及び東大川橋の耐震性能照査を行ったものです。
橋梁補修設計では、国道201号BP(旧八木山BP)の橋梁において、凍結防止剤散布による著しい塩害が桁端部に見られたため、塩分を含む漏水防止やコンクリート内部への塩分浸入防止を目的とした伸縮装置取替や表面含浸工の計画・設計を行いました。また、かぶりコンクリートの剥離等の損傷を受けている桁端の狭隘部については、人力はつり+左官工法による断面修復工では施工ができないと判断し、WJ(ウォータージェット)はつり+PCM(ポリマーセメントモルタル)吹付工法による断面修復工の設計を行いました。
超音波探傷試験は、鋼製ブラケットの完全溶け込み溶接箇所の溶接不良有無確認を目的として実施しました。
唐原川橋については、既設横桁の耐力不足により落橋防止壁が有効に作用しないことが判明したため、耐震補強設計(落橋防止システム設計)を行いました。
東大川橋については、ボーリング調査及び衝撃弾性波探査を実施して基礎形状等を復元し、耐震性能照査を行いました。