令和元・2年度国道10号橋梁点検・補修設計業務

この業務は,宮崎河川国道事務所管内の国道10号の橋梁において,定期点検※1第三者被害予防措置※2橋梁補修設計※3 等を2ヶ年に渡って実施したものです。

※1 定期点検とは,橋の維持管理(メンテナンス)を適切に行うために,必要な情報を得ることを目的に実施するものです。
※2 第三者被害予防措置とは,橋を構成するコンクリート部材の一部が落下して第三者に与える被害を予防することを目的とするもので,該当箇所を叩き,濁音がした場合は応急処置を施すものです(叩かずに調査を行うこともあります)。
※3 橋梁補修設計とは,過去に定期点検がなされ,何らかの処置が必要と診断された橋に対して,具体的な対策を検討し,図面や数量計算等を行うものです。

定期点検および第三者被害予防措置では,高所作業車や橋梁点検車等を用いて近接目視
点検を行い,橋梁ごとに点検調書を作成しました(令和元年度に18橋,令和2年度に22橋を
実施)。その中で,今回行った特徴的な点検方法は以下のとおりです。

①橋梁点検車で近接が困難な橋に対して,“橋梁点検ロボットカメラ(新技術)”を用いて
点検を行いました。
②JRを跨ぐ橋に対して,“軌陸車”を用いて点検を行いました。
③地面から高い位置の桁に対して,“ローリングタワー”を用いて点検を行いました。

①橋梁点検ロボットカメラによる点検

②軌陸車による点検の様子

補修設計では,現地調査を踏まえて損傷原因を推定した結果,以下の設計を行いました
(2橋実施)。
[設計内容]当て板補修工,塗替塗装工(塗膜剥離剤による素地調整),乾式止水材設置工,
ひび割れ注入工,遊離石灰除去工等
なお,今回の業務で行った特徴的な調査は以下のとおりです。
①超音波によるひび割れ深さ測定
②EDS分析,蛍光X線分析による成分分析試験(白色生成物が遊離石灰なのか確認)

橋梁詳細調査では,アーチ橋の損傷状態を確認するために以下の試験等を行い,対策区分の再判定を行いました(1橋実施)。
①添接ボルトの脱落箇所の状況確認
②小型スコープカメラによる孔食箇所の状況確認
③塗膜割れ箇所の磁粉探傷試験
調査の結果,この橋は「予防保全段階」と診断しました。

③アーチ橋の磁粉探傷試験